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発する。これじゃいけないと仕事には集中しても、彼の顔が視界に入るたびに意識が持っていかれる。でも目が合ってもどうしていいのかわからずに視線を外し、よそよそしい態度をとってしまう。
 寝返りを打ち、自室の天井を見上げた。そこにも彼の顔が浮かぶ。
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 係長を応援したいと思ってきた。一番を目指す彼の手伝いをできたらいいなと思ってきた。私を支えてくれた陸上部の先生や部員の仲間たちのように。もう一度あの熱を感じることができたら、どんなに楽しいだろうと。
 でも彼が私に求めているものは、そうではなくて。
――男と女。
 そういう形で相手から望まれる現実に不安と戸惑いを覚える。それはまるで、観客席で見ていただけだったのが急に舞台の上に引っ張り上げられたみたいで、自分が今や傍観者ではないことが恐れにも似た感情を抱かせた。
 水野くんの思い出をときどき引っ張り出して満足していた恋とは全く違う、もっと実体があって、生々しくて、ふたりの距離を心と身体の両方で測るような。
 呼吸が聞こえるほど、匂いを嗅げるほど、体温に触れるほど近づいて、甘くて痺れるような感覚を互いに分け合うような。
 そんな関係を彼と築くのだろうかと想像しただけで、胸の鼓動が速まり身体の奥が疼く。それを直視したくない。でもその先を知りたい。
 自分の中で何かが目覚めた気配にかすかな慄きを覚える。  
 私、どうしちゃったのかな。彼が好きなのかな。好きになって後悔はしないのかな。
 こんな自信のなさでは答えなど見つかるはずはなかった。
 

「美春、それ砂糖!」
 兄の叫び声で我に返った。どこかを泳いでいた意識が目の前の鍋に戻る。スパゲッティを茹でようと沸かした湯にもう少しで砂糖を入れるところだった。
「お前は最近ボーッとしておかしい。頼りになるお兄ちゃんが可愛い妹の悩みごとを聞いてあげよう」
 私が塩とスパゲッティを湯に入れるのを見届けた後で、ここが理想の兄の出番とばかりに人生相談を買って出る。が、変態兄に本当のことは言えないので、適当な相談事はないかと考えながら口を開いた。
「んーと、実は……」
「瀬尾はやめとけ」
 いきなり核心を突くな!
「あ、あ、あ、あんちゃん……なして?」
 私の狼狽ぶりを満足そうに眺めて兄は言った。
「俺が気づいてないとでも思ってたのか。何年俺の妹をやってるんだ、お前は。『バレンタインデー限定スイーツ巡り』なんて嘘つきやがって」
 バレてたのか。まさか私の身体からスイーツの匂いがしなかったからではあるまいが。
「で、告白でもされたのか」
「違う……」
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「でもあいつの気持ちに気づいた、と」
「……なしてあんちゃんが知ってんだ?」
 ため息をつき、苦いコーヒーを飲んだみたいな顔をする兄。
「あんな目で見られたら嫌でも気づくよ」
「あんな目?」
「俺を羨んでる目。お前を独り占めしてる俺が羨ましくて羨ましくて仕方がない」

 それはいくら何でも大げさだろうと思ったが、係長がいつも兄のことを気にしていたのは事実だった。
『お兄さんは今日何してるの?』
 その問いの裏側にどんな想いを秘めていたのだろう。
「お前はどう思ってるの、あいつのこと」
 率直に訊かれて言葉を濁した。答えはまだ見つかっていなかった。
 すると兄は得心したようにうなずく。
「お前が不安になるのも無理はないよ。女遍歴重ねてきた男だもんな。自分も結局その一人になるかもしれないと思えばためらって当然だよ」
「係長は、もうそういうんじゃないって言ったんだ。誓って一人だけだって」
 そこは彼のために反論したかった。兄にそんな評価を下されたくはなかった。
 彼が真剣な顔で訴えた日のことは忘れない。私も彼の言うことを信じると伝えた日。
「じゃあ何が怖いんだ? お前が先に進めない理由って何? あいつのこと信じてないからじゃないの?」

 兄の情け容赦ない言葉に私は唇を噛み締めた。
 信じる信じると口では言っておきながら、結局私は彼のこ
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元恋人に「復縁婚」を迫ってもOKか
父のおかげ、たとえどんなに地味で変化のない仕事であろうが社会の役に立っているのだ、だから父を誇りに思え──と、小学生の私に何度も説いた。
 兄は幼い頃から頭脳明晰成績優秀で、高校に進学してからは勉強ばかりしていた。私は毎晩夜食におにぎりを持っていき、「頑張れ、あんちゃん」と馬鹿の一つ覚えみたいに言っていた。
 やがて東京の国立大学に合格した兄は故郷を後にした。
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 父が亡くなったのは私が中学二年の秋だった。折からの長雨で地盤が緩んでいたところに大型台風が直撃し、各地で土石流の被害が出た。長年の顧客である独居老人を心配し様子を見に行った父は、崖下にあるその家で土砂崩れに遭い、帰らぬ人となった。
 新たに人を雇って新聞販売所を続けた母は、病で逝った。私が高校三年の秋のことだった。ショックのあまり進路も何も考えられなかった私は、兄の勧めに従って上京し、専門学校に入学した。


 午前十時。兄が指定した起床時間である。
 のろのろと兄の自室に向かうのは心理的抵抗が足を重くさせているからだ。しかしこれをやらないと、後が怖い。
 意を決して部屋のドアを開け、ベッドに近づき、兄の身体をそっと揺する。
「……お兄ちゃん、起きて。もう朝ご飯できてるよ。ほら、お兄ちゃんてば」
 気色悪くならないように、努めて平坦に言ったつもりだったのに。背筋が寒い。
 兄はこちらに背中を向け、布団をかぶったままで返事をした。
「何だよ、その棒読み。もっと心情込めて言えよ。はい、やり直し」
 とっくに目が覚めていたんじゃないかと思えるほど明晰なお言葉だ。クソッと思ったが、面倒くさくなる前に片付けてしまいたい。
「お兄ちゃん、起きて。ご飯が冷めちゃう。今日は買い物に連れていってくれるって言ったじゃない! ほらぁ、早く起きてってばあ」
 顔を引きつらせながら糖分過多な声を出す。すると、わざとらしく伸びをした兄は、
「日曜ぐらい寝かせろよぉ、もう、仕方ないなー、美春は」
 やれやれといった表情で、むっくりと起きだした。

――ウザい。変態。
 心の底から思った。
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 母のお腹に宿った第二子が女の子だと分かった瞬間から、両親は兄に思想教育を施した。
『おとなしくて可憐な妹を守る、強くて優しい兄」『わがままな妹に甘い兄』『いつもあとにくっつくお兄ちゃん子の妹の面倒をついつい見てしまう兄』などという、古くから漫画や小説で使い回されてきた設定が大好きなベタな両親が、我々兄妹にもそのパターンを当てはめようとしたのだ。
 何かにつけ、妹を守れだの、優しくしろだの、兄とはこういうものだのと、私がまだ生まれてもいないときから洗脳された結果、面倒見が良いと言えば聞こえはいいが、やたらと心配性で過干渉な兄が出来上がる。
 未だ幼児であった兄が慣れない手つきで私のおしめを替え、離乳食をスプーンで私の口に運び、よちよち歩きの私の手を引く。
 それだけではない。私が聞き分けのないことを言えば優しく諭し、いたずらをすれば一緒に謝り、危険なことをすれば厳しく叱った。思えば何という分別くさい子供であったことだろう。

 成長するにつれて両親からは『理想の兄』、周囲の大人たちからは『よくできたお兄ちゃん』との評価を受けるようになった我が兄であったが、妹の私はというと、これがちっとも理想的ではなかった。
 つまり『おとなしくて可憐』でも『お兄ちゃん子』でも特別『わがまま』でもなかったのだ。
 お転婆で元気いっぱい、近所の子供たちと徒党を組み、売られたケンカは必ず買い、負けても泣き言は一切言わず、その上逃げ足も速かった。
 両親と兄は軌道修正に励んだものの、生まれ持った性格ゆえか、私は家族にとっていつまでたっても理想とはほど遠い存在だった。
 しかし陸上部に入って活躍し始めると、『自慢の娘』『自慢の妹』としての地位を獲得し、『理想の妹』という幻想は忘れ去られたと思っていたのだが。

 
 シャワーを浴びた兄が朝食の席に着く。Tシャ
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知りたくもない私はブスッとしたまま報復攻撃を考えた。やられたままではいない。そして頭をぐるぐると巡らせた結果、天啓をひらめいたのだ。嫌でも課長を巻き込む方法を。
 ニヤリとして彼を見やると、少々ひきつった笑顔が返ってきた。
「……ひとつ条件があるんですけど」

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 数日後、人事部、派遣会社そして私との間で契約書が交わされ正式に社員になった。この会社に派遣されたときからの目標に到達できたことはやはり嬉しい。社長という問題は残っているがちゃんと手は打ってある。自分で自分を褒めてやりたい。
 その足で松永部長に報告に行くと、そこには顔の緩んだ工藤課長となぜか苦虫を噛み潰した顔の杉本係長がいた。
 なんとなく嫌な予感がして部長と課長に視線を走らすと、ニヤけた顔の二人が交互に口を開いた。
「社長命令が出てたんだよ、部長と俺に。絶対お前を正社員にしろって。できなかったら減棒だぜ? もうすぐ子供が生まれるってのにそりゃねえだろ? あー良かった、お前がオッケーしてくれて」
「食いもんに釣られてくれなくて初めはどうしようかと思ったぞ。お前さんもあれだな、社長がちょっかい出すようになって学習したんだなあ」
「あ、お前が出した条件、『社長がちょっかい出してきたら体よく追っ払う』役は係長に任せるから。部下が働きやすい環境を作るという仕事はそろそろ係長にやってもらおうと思っていたところなんだよ」
「社員になったんだからこれからやっかまれるぞ。背中に気をつけた方がいいかもしれんぞ? いやー、お前さんも大変な人に見込まれたなあ」
 がっちりと握手を交わしたふたりをぼんやりと見つめた。

…………やられた。
 
 私が心の中で課長の首を絞めたことは言うまでもない。 
第四話 異動の季節

「おはようございまーす」
 エントランスホールに立つ警備員のおじさんに挨拶すると、目深にかぶった帽子の下から少し眠そうな目がこちらを見た。
「おはようさん。いつも早いねえ」
 派遣社員としてこの会社で働くようになってから、そして正社員となった今でも、職場では一番乗りの私である。誰もいないオフィスに足を踏み入れる瞬間、競争しているわけでもないのに「勝った!」と思ってしまうのだ。
「あ、美春ちゃん」
 エレベーターホールとは反対側へ向かう私をおじさんが呼び止め、ニヤリと笑う。
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「走るんでねえぞ?」
「分かってますよお、もう」
 自分のやったこととはいえ、いったいいつまでいじられるのかと思うと恥ずかしくなるのだが、気を取り直してそのままホールを抜け、非常階段へ向かう扉に手を掛けた。

 エレベーターを使わずに階段を上ってオフィスまで行くことは、すでに日課となってしまった。仕事柄パソコンの前に座っている時間が長いので、適度な運動は必要不可欠なのだ。
 週末の朝にはジョギングやダッシュなど走り込みをして、負荷を求める身体の欲求に応えてやっているし、この会社で働くようになってからは代々木公園にある陸上競技場、通称織田フィールドにも時折行ってはトラックの感触を忘れないようにしている。一般開放日には無料でトラックが使えるとあっては、走らない手はない。
 つくづく私は走ることが好きなんだなあ、と思う。
 

 恵比寿駅から徒歩七分の距離にあるH&Gコミュニケーションズは、十階建てのビルの八階から十階の三フロアを占めており、我がWEB事業部は最上階にある。
 エレベーターの脇にある階段は、日中はシャッターが空けられるため見た目を意識した作りになっており、社内のフロア間の行き来にはこちらが使われることが多い。
 一方、私が利用する非常階段は防火壁及び防火扉によって遮られた、無機質で簡素な階段室となっており、ここを十階まで上ってフロアに入り、IDカードを使って裏口から社内に入ることにしている。
 私の他に非常階段を使う人なんていないから、つい鼻歌が出てしまっても全然問題ない。それどころか、実はこっそりカラオケの練習までしている
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はなかったし、たくさんの本よりも一つの本が選びやすかったからだ。
 ジェイクが一つページをめくると、そこには斜体で書かれた文字が見えた。だが速記に近い速度で記すはずの斜体でありながら、文字は丁寧。それはこの本の持ち主の性格と、そして内容を誰かに見せることを前提で書いたのではないかと想像できる。
 ジェイクはさらに1頁めくってみせる。ロエベ 財布

「これは?」
「日記だと思う」
「読んでくれよ。暗くって文字が見えねぇ」
「読むぞ?」

 日記の文字は独特だが美しいといって差し支えない程度であり、日記の主の高い教養が垣間見える。

『緑が芽吹く月の3日

今日、新しい館が完成した。お父様からの贈り物。大切に使わないと。もう愛の行き場に困ることもない。
私の大好きなお父様。私が頼めばなんでも揃えてくれる。
でも今の部屋の数じゃ少ない。もっとたくさん作ってほしいわ。
私の愛情はピレボスの頂きより高く、大海よりも広く深いのだから。お父様は私の愛の程を知らないのね。恥ずかしいけどわかってもらえるように、ちょっとずつ示していたのに。
愛情表現って難しいわ。
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 緑が芽吹く月の10日

 今日、さっそく私の愛するべき人が現れた。
 名前はジョニ。遠い国の貴族だそうなの。この屋敷には物珍しさで訪れたのですって。
 お父様の館は芸術品だものね。でも、私の館も見てほしいわ。この館は私が設計したの。作ってくれたのはお父様と執事と、使用人達だけど。
 ああ、そうだ思い出したわ。お父様と執事はもちろんだけど、人足達も私は大好きなの。私のために屋敷を作ってくれたのですもの。
 だから私がたくさん愛してあげたいの。でも一度に50人にも愛情は注げないのね。私の不器用さを恨んで?
 しょうがないから、みんなに愛することにしてもらったわ。ちゃんと調理場のお肉の中に混ぜておいたから、きっと大丈夫。もうすぐお友達の元に行けるからね? 明日ジョニを歓迎するパーティーが開かれるから。でも、見知らぬ人にも接してしまうかも。人見知りの方がいたら、ごめんなさいね。


 緑が芽吹く月の11日

 ジョニが私の元に来てくれた。嬉しいわ。彼もとっても嬉しそう。
 だって、あんなに目を見開いて私を見てくれるのだもの。でも少し口数が多いわね。私はもっと言葉少なの殿方が好みだわ。
 そうだわ、口を縫ってしまえば口数は減るわね。針と糸を用意しましょう、できるだけ太い方がいいわね。私ってほら、不器用だから。裁縫道具はどこかしら?


 緑が芽吹く月の15日

 困ったわ、とても困ったわ。
 ジョニが中々私の言うことを聞いてくれないの。
 糸をすぐに引きちぎるし、扉を叩いて「ここから出せ」と叫ぶの。
 扉を叩く音がうるさくて書き物に集中できないから、手を壁に打ち付けてあげたわ。これで少し静かになる。私の愛情も伝わるし、一石二鳥ね。でも釘って思ったより耐久性がないの。五寸釘じゃ弱いのね。登山の足場に使うような、もっとしっかりした作りのでないと。
 そういえばジョニって、口数は相変わらず多いの。どうやらジョニはそんなに私の事好きじゃないみたい。それに頭もよくないのね。
 いっぱい愛して愛されるかと思ったのに、私の運命の人じゃなかったかもしれない。でも貴方を愛した責任はきちんと最後まで取るから、安心してね。
 明日はさらにあなたを愛するために、蝋を用意しているの。蝋なら糸よりも頑丈だと思うのね? 貴方にも、きっと届くはずよ。

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ハーフミラーのタッチキーボード
ァティが全て弾き飛ばす。同時にその腕を切り落とすと、さらに繰り出される連撃で魔王の体は再び八つ裂きにされた。

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「うおおお!」

 ラファティの掛け声とジェイクの突撃は同時。これがラファティにできる最大限の助力であり、彼にはついぞ魔王を倒すことは適わなかった。一見倒したように見える魔王も、確かにラファティには手ごたえがあまり感じられなかった。敵を倒した時、相手の命を奪った時に感じられる剣の重みがないのだ。
 ラファティは確信する。この戦いの幕を引くのはジェイクなのだと。なぜかはわからずとも、人並み外れた戦う者としてのラファティの感性がそう告げる。そしてそれは魔王も同じなのか、動かないと思われた八つ裂きにされた魔王の体の各部位が動いたのだ。

「キャキキキ!」

 もはや頭を裂かれろくに笑い声も上げられない魔王だが、それでも笑うことが義務だとばかりに魔王は笑おうとした。そして足にあった膝からは血のような吐瀉物が、鞭はまだ二つが動き、頭からは針のような物体が吐かれた。
 それらすべてをジェイクは予め知っていたかのように躱し、斬り飛ばされた脚の一本に斬り込んだ。ま一太刀、そして二つ、三つとその足を輪切りにするように追い詰め、五つ目の太刀を食らわせた所で膝に残った口が突然喋ったのだ。

「なぜここが本体だとわかった?」
「教える義理はないね」

 その直後、ジェイクは話した口の丁度真下の部位を十字に切り裂いた。するとジェイクに向けてさらに放たれようとした鞭がぴたりと止まり、一瞬で風化していった。体の残りも同様である。
 目の前の出来事が信じられないと言ったように、当たりは一斉に静まり返った。そしてジェイクが剣をラファティに返すと互いに頷き合い、ラファティが叫ぶ。
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「勝鬨を上げろ! 敵の大将は討ち取ったぞ!!」

 直後、騎士達が剣を天上に掲げ叫んだ。実質召喚された魔物達はまだ残っていたのだが、その勝鬨を聞いて戦意を喪失しかけていた。やがてラスティの命令が残敵の掃討へと変わると、敵は武器を捨てて逃走を始めたのだ。
 追撃戦、掃討戦は武功を上げる最大の機会である。生き残ったクルムス―アルネリア両軍は先を競うように敵の追撃を始めた。その興奮の中、ジェイクは毅然とした態度で戦いを見守っていたレイファンの元にそっと寄る。

「怪我はありませんか、小王女」
「ジェイク殿のおかげで無事に。見事な戦いぶりでした」
「光栄にございます、小王女」

 恭しく礼をするジェイクに、レイファンはその面を上げさせた。

「このような場所ではありますが、何かの褒賞を持って貴殿の働きに報いたいかと。どのような物を所望されますか?」
「いえ、私はそのような物は何も。与えられた任務をこなしただけです。しかるべき評価は、やがて我が教会から下されるかと」
「ですが、それでは私の方が納得できません。今でなければ、将来的にでも何らかの形でこの恩に報いたいと思います。そうでなければ、私の方が中原の恩知らずと誹(そし)りを受けるでしょう。どうかここは諦めて、私に恩を返させてください」

 思ったより強引なレイファンにジェイクは困り顔をしたが、レイファンはそんなジェイクの表情を楽しむかのように笑顔で立っている。
 ジェイクは困り果ててラファティに助けを求めるが、ラファティはその状況を楽しむようににやにやとしており、そしてやがて報告に追われてその場を去ってしまった。
 ジェイクはしょうがないとため息をつくと、改めてレイファンに向き直る。

「では小王女、一つだけ私の頼みを聞いてくださいませ」


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